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キャリアアドバイザーコラム

忙しい医師夫婦の子育て事情

キャリアを考える

正確な統計データはありませんが、医師の結婚相手は、同僚、つまり 同じ医師であるケースが多いといわれています。

正確な統計データはありませんが、医師の結婚相手は、同僚、つまり
同じ医師であるケースが多いといわれています。
しかし、何かと忙しい医師という職業。結婚当初はよくても、子供ができると、
一方が医師を辞めざるを得ない状況に追い込まれるなど、
その結婚生活はなかなか大変と聞きます。

医師不足の折、出産後半年ほどで復職する医師は多くいます。
そこで困るのが、子供が熱を出した時の保育園のお迎え問題です。
預け始めは特によく熱を出し、大変だといいます。

しかし、病児保育はまだ少なく、都心か大病院ででもない限り、
預かってもらえるところは限られています。
そのため、子供が熱を出すと、保育園に迎えに行き、自宅に連れて帰るしかないのが実情です。

そんな時に便利なのが、夫婦で同じ病院で働いている場合です。
特に、同じ診療科で働いていると、調整がしやすく、その時に
どちらか手が空いている方がお迎えに行くことができます。
病院に残った方が、パートナーの残りの仕事を引き受けることもできます。

一方、夫婦の両者が忙しい診療科で働いている場合は、悲劇です。
お互いの家族に頼らざるを得ませんが、頼れる家族がいない場合は、
どうしようもありません。泣く泣くどちらかが医師を辞めることも、実際にあるようです。

しかし、人の命にかかわる尊い仕事であり、医師を辞めるのは、
そう容易なことではありません。

当人の辞めたくないという思いはもちろんですが、パートナーから、
「医師を辞めるなんてとんでもない。一人の医師を育てるために
税金が幾らかかったと思うの?」、そんな厳しい言葉をかけられることが、意外とよくあるようなのです。

もちろん、お互いに助け合い、必死で難局を乗り超える夫婦も
多くいます。まだ少なくはありますが、子育てをする男性医師も
徐々に増えてきました。「働き方改革」の波は、忙しい医師にも押し寄せつつあります。

ある女性医師は言います。「もう駄目だと思った時、先輩医師から
言われた『子供は大きくなる。いつか必ず手が離れる時が来る』
という言葉が支えになり、なんとか医師を続けてこられた」。

医師不足の問題を解決するには、今いる医師が一人でも働き続け
られるよう、夫婦や同僚医師らが助け合うことは重要ですが、
それだけではやはり無理があります。保育園の整備など社会的なサポートが強く望まれます。


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