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キャリアアドバイザーコラム

がん治療のスペシャリスト「外来がん治療認定薬剤師」について

キャリアを考える

薬局薬剤師も目指すことが出来る!?

先日見学に同行した総合病院門前の薬局。
門前の病院はがん拠点病院でもあり、外来の化学療法なども行っているため、
薬局にも抗がん剤の取り扱いが多く、多数の薬剤を取り扱っていました。

これまで病院が中心となっていたがん治療ですが、
昨今では、通院しながら外来でがん治療や緩和ケアを受けている患者さんも増えています。

そういった外来や在宅でがんと闘う患者さんに寄り添い、
適切なアドバイスやケアを行うスペシャリストが「外来がん治療認定薬剤師」です。

外来がん治療認定薬剤師とは・・・
・外来がん治療を安全に施工するための知識・技能を習得した薬剤師
・地域がん医療において、患者とその家族をトータルサポートできる薬剤師
の養成を目的に、2013年に創設された日本臨床腫瘍薬学会が認定している制度です。

~認定要件~
■日本国の薬剤師免許を有し、薬剤師として優れた人格と見識を備えていること。
■薬剤師としての実務の経験を3年以上有すること。
■本法人の正会員であって、申請の時点で会費が未納でないこと。
■日本病院薬剤師会生涯研修履修認定薬剤師、薬剤師認定制度認証機構により
 認証された生涯研修認定制度による認定薬剤師、日本医療薬学会認定薬剤師、
 日本薬剤師会生涯学習支援システム「JPALS」クリニカルラダーレベル5、
 いずれかの認定を取得していること。
■本法人が認定するがん領域の講習または研修を60単位以上履修していること。
■外来のがん患者のサポート事例を10例提出すること。
■本法人が実施する外来がん治療認定薬剤師認定試験に合格すること。

2018年4月末時点で、外来がん治療認定薬剤師の資格取得者は全国で639名。
病院・薬局いずれの薬剤師も対象になっているものの、
調剤薬局で働く認定薬剤師の方は僅か40名弱です。

外来がん治療認定薬剤師に求められるレベルは高く、
まだまだ狭き門の認定制度ではありますが、
病院の医師・薬剤師と連携しながら、
調剤薬局で働く薬剤師の方々も目指すことが出来る資格でもあります。

専門分野に特化したスペシャリスを目指し、
薬局薬剤師としてのレベルアップを図りたい方々に、
ぜひ知っていただきたい認定制度です。


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