CAREER ADVISOR COLUMN

キャリアアドバイザーコラム

60歳を過ぎても転職は可能?

キャリアを考える

あなたはおいくつまで働きたいですか?

現在、年金受給開始年齢は65歳が原則ですが、
支給開始年齢を60歳~70歳まで選ぶことが出来るようになっており、
この際、繰り下げ受給(年金を遅く受給すること)を選ばれると、
最大42%の増額がなされます。

このように、年金の受給時期を選択ができるようになり、
また、「元気なうちは働こうかな?」という方も増え、
65歳以降も働ける職場を探したいというご依頼をいただくことも増えました。

定年後も働き続けるご理由としては、
『子供や孫への支援のため』
『医療人としてまだまだ医療業界に貢献したいから』
『老後の蓄えなど経済的な面で収入が必要だから』
というように、皆さまそれぞれです。

ちなみに、実際に厚生労働省が発表した2017年の高齢者の雇用状況調査によると、
定年の引き上げや継続雇用などにより、
希望者全員が少なくとも65歳まで働ける企業の割合は75.6%で、
70歳まで働ける企業は22.6%という結果がでました。

徐々に70歳まで働ける職場も増えてはいるのですが、
70歳以上までの方を雇用することができる法人は全体の4分の1以下と、
まだまだ65歳を超えてからのお受け入れ先が大変少ないことが数値でもわかります。

また、定年制を設けている年齢以上の方を中途で採用する企業は少ないため、
もし、皆さまが現在「働きたい」または「働かなければならない」と定めているご年齢がある場合は、
現在の職場で「いつまで働けるのか(定年の時期と再雇用の年齢制限)」を
事前に確認しておく必要がございます。

参考までにですが、2017年の厚生労働省の調査では、定年制を採用している会社のうち、
定年を「60歳」と定めているのは「79.3%」ありますが、
次に多い「65歳」で「16.4%」と大幅に減少し、
「70歳以上」に設定されているのは全体で「1.1%」と大変少ないです。

まだ、医療業界はご年齢を重ねても、他の業界に比べて転職は行いやすいのですが、
50代に差し掛かるにつれ、徐々にお受け入れの幅は狭まり、
60歳を過ぎてからの転職は皆さまが思う以上に難しく、
しかも、実際にそのことに気づくのは当事者になってから・・・
という残念なお話も伺います。

そうならないためにも、
もし現在のお勤め先でキャリアを終えることができないと感じられている方は、
早いうちから将来のことを見据え、
最後の職場となる先を探すことも視野にいれてみてください。


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