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優良企業の証?厚生労働省の認定マーク

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優良企業の証し?厚生労働省の認定マーク

厚生労働省では、企業の子育て支援、女性活躍支援、若者の育成、
労働安全の改善などに対して積極的な企業を認定する取り組みを行っています。

それぞれの名称と内容、取得方法について説明します。

1.くるみんマーク

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次世代育成支援対策推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定した企業のうち
計画に定めた目標を達成し、 一定の基準を満たした企業が、
申請を行うことによって「子育てサポート企業」として、
厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を受けることができます。

平成30年末時点で、3,032社が認定を受けています。

更にこの認定企業の中で高い水準を継続してクリアしている企業には、
「プラチナくるみんマーク」の認定が行われます、
こちらはまだ259社程度の認定数になっています。

認定基準には男性社員の育児休暇取得率なども含まれます。

2.えるぼしマーク
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女性活躍推進法に基づき、行動計画を策定し、届出を行った企業のうち、
女性の活躍推進に関する取組の実施状況等が優良な企業が
厚生労働大臣からの認定を受けることができます。

5つの評価基準があり、満たしている項目数によって3段階の認定に分けられます。
評価基準は「採用」「継続就業」「労働時間などの働き方」「管理職比率」となっており、
マークの中に「女性が活躍しています!」と記載がある非常にわかりやすいものになっています。

平成30年末の時点で775の企業が認定を受けています。

3.ユースエール
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厚生労働省が主催する「ユースエール認定制度」で使用されている認定マークのことです。
若者の採用活動や育成活動を積極的に実施し、
雇用の状況が優良であると認められる中小企業が認定の対象となります。

認定企業は助成金や低利融資などの優遇処置を受ける事ができます。
申請の為の書類は厚生労働省のサイトからダウンロードが可能。
現在の認定企業は平成31年1月時点で486社です。

4.トモニンマーク
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トモニンはマークの愛称であり
「仕事と介護を両立できる職場環境の整備促進のためのシンボルマーク」が正式名称となります。

家族の介護のためにやむを得ず仕事を辞めてしまう「介護離職」を未然に防ぐため、
仕事と介護を両立できる職場環境 の整備に取り組んでいる企業が使用できるように作成されました。

専用のサイトで自社の行動計画、取り組みを登録することで申請が可能です。
登録された取り組みは現在で40,000件を超えております。

5.ホワイトマーク
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安全衛生優良企業公表制度に基づき、
厚生労働省から安全衛生優良企業として認定された企業を公表する制度です。

いわゆる「ブラック企業」の反対のニュアンスですね。

取得のためには、
・過去3年間労働安全衛生関連の重大な法違反がない
・労働者の健康保持増進やメンタルヘルス、過重労働防止への対策など幅広い取組を実施している
など80もの基準をクリアする必要があります。

認定された企業は平成30年6月時点でわずか37社、
基準も厳しいですがまだまだ認知度が低いとも言えるのかもしれません。

ちなみに「安全衛生優良企業マーク推進機構」のサイトでは、
ホワイトマークだけでなくブラック企業の認定リストもその理由と共に確認する事ができます、
その数1,408件です。

いかがでしょうか?
それぞれのマークは各企業のホームページや広告などに掲載する事ができます。
みなさんも企業研究の際に1つのポイントとして見てみるといいかもしれません。

(参考)各認定マークの専用サイト
くるみん・えるぼし・トモニン
「両立支援のひろば」http://ryouritsu.mhlw.go.jp/index.html

ユースエール
厚生労働省「ユースエール認定制度」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000100266.html

ホワイトマーク
「SHEM安全衛生優良企業マーク推進機構」
https://shem.or.jp/


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